なろぐ2

PC関連のメモ帳

iSCSIとかやってみる

ふと思い立ってNASのHDDをiSCSI接続してみました。

 

iSCSIというのは…ぐぐってください。
ネットワーク上のHDDをローカルHDDのように使用出来る仕組み。
案外面倒だったりもします。
個人用の備忘録なので細かい設定やスクリーンショットは端折って

いる上に分かりにくいです。


ターゲットは元FreeNasで現TrueNAS バージョンは12.0

ハードはMicroserver N54L
AMDTurion II N54Lという古いデュアルコアプロセッサです。
そこにDDR3を12GB積み、AquantiaのNIC(5G接続)を刺してあります。
ハードディスクは単体のTOSHIBA DT02ABA600、6TBです。

 


まずターゲット(NAS側)の設定から
上記の6TB HDDにPOOLを作成
データセットを追加でいきました

 

で、いつも引っかかるパーミッション設定。
そういえばTrueNASになってACLパーミッションの項目が
統合されたのかな?分かりにくかったですからね。

 

毎度ここで間違うのですが個人用途でアクセスに制限を
かける必要が無い場合は左の『SELECT AN ACL PRESET』から
OPENを選びましょう。
その後で左下の保存ボタンをポチリ。


次に左ペインの共有項目内のBLCOK共有(iSCSI)に移動
こちらは右上のWIZARDからぽちぽちと進めればOKです。
PortalsのLisetenはNASのIPを指定。ポート番号はそのままで。

Authorized Accessは制限なしなので空欄

Targetsではターゲット名とグループIDを設定。グループIDは1で

 

Extentsでちょっと引っかかりました。
名前を付けて、Fileからフォルダを指定します。
ここでエラーが出る時は手打ちで適当なフォルダ名をつければ通るかと
思います。

 

で、次も引っかかった項目。
ファイルサイズを0だと全領域を使うとなっておりますが、どうも元SMBの
共有フォルダに使用していたディスクのせいか0ではイニシエーター(Windows
側でディスクをマウントしても『デバイスの準備ができていません』と表示されて
しまいました。
全く新規のHDDであれば0で問題ないかもしれません。
うちではとりあえず500GBを割り当て。これでイニシエーター側にも
未フォーマットのHDD500GBが表示されました。

 

上記以外は特に弄る場所はなしなはず。
あとは左ペインのサービスからiSCSIをONにする…のですが上の設定を
弄る時にONになるはず。

 

 


さてターゲット(NAS)側の設定は終わりましたのでイニシエーター
Windows)側の設定。

 

コンピューターの管理→サービスとアプリケーションと辿り、Microsoft
iSCSI Initiator Serviceを自動+開始にします。
その後でスタートメニュー→Windows管理ツール→iSCSIイニシエーターを
選択。


探索タブからターゲットに設定したIPアドレスを入力。ポート番号も
ターゲットと同じになっている事を確認。
上手くいっていればターゲットタブにfreenasなんたらというターゲットが
表示されているはず。


それを確認後、ボリュームとデバイスタブへ移動し、自動構成をクリックすると
自動的にHDDがマウントされます。

 

マウントされたHDDは新規にHDDやSSDを搭載した時と同じ手順でフォーマットします。
コンピューターの管理→ディスクの管理 でフォーマットされていないHDDが
表示されるはず。

 

やったーとフォーマットしようとした所
『書き込み禁止になっています』
の非情な一言。

 

ぐぬぬ
早速ググると答えがありました。

robocopy.blog.jp

 

なるほどDISKPARTから解除するんですね。
元、Freenasの方のファイルシステムでしたのでWindows側がひとまず許可しない
という事になっているのかも?


あとは記事の通り
コマンドプロンプトから『diskpart』でDISKPARTに入り
『list disk』で該当のDISKを探します。今回はDISK 3でした。


その後で『select disk 3』
でディスク3へ移動、一応構成を確認します。
『detail disk』で現在選択中のDISK 3の構成が表示されます。
なるほど読み取り専用となっております。


で、次のコマンド
『attibutes disk clear read only』
読み込み専用の属性をクリアするよ というコマンドですね。
コマンド後に一度detail diskでキチンと解除されているかを確認したら
『exit』でdiskpartを抜けます。
あとはコマンドプロンプトを閉じるだけ。

 

これでまたディスクの管理から辿るときちんとフォーマット出来るようになります。

 

ちなみにDISKPARTは操作を間違うと瞬間的にHDDを綺麗にしてくれるレジストリ弄り
なんかより怖い怖いコマンドです。操作は慎重に行いましょう。

 

さて、速度はどんな感じでしょう?

CrystalDiskMark7.0.0で計測。

イニシエーターはVMWare Workstation 16 Player上のWin10

ホストCPUは5950X、NICIntel i225-LM、メモリは16GB割り当てです。

ゲスト側のNICドライバはvmxnet3

f:id:narol:20210106110931p:plain

SMBより遅い気がします。iSCSIって遅いんですかね?

 

次いでHDDの領域を5TB確保し、元あったローカルHDDのデータを

がっつりコピーした後で再計測

f:id:narol:20210106110935p:plain

今度は速いぞ。なんでだろう?

NAS側のメモリが12GBなのでキャッシュに乗ったかな?

 

という訳で16GiBで再計測

f:id:narol:20210106110942p:plain

キャッシュ以上のデータだとランダムは落ちていますね。

シーケンシャルは結構な速度が出ています。

そもそも16GBのデータを一気に扱う事はないのでこのくらい

出るのであればPCにHDDを積む必要も無いかな。

 

まー案外面倒なのでSMBで繋いでネットワークドライブにした方が

楽なんですけどね。