前に測りました通り
素の5800Xでは全コアフルで動かすと90℃超えになっておりました。
で、前回の記事の通り設定を施せば良い感じに熱も穏やかになるのも
確認済。
ただもう少し改善の余地があるかも?とグリスの塗り直しを
行ってみました。
対象CPU、クーラーはRyzen7 5800XにLe Grand Macho
5800Xに交換したのが2020年の11月なので凡そ9か月。
その間CPUクーラーを外していないのでグリスもそのまま。
少し問題がありまして前回塗ったグリスが不明なんですね。
MX-4だったかな?塗りやすかったのだけは覚えています。
ちなみに一旦クーラーを外してみましたが特に乾燥した感じは
無く、しっかりと全面に塗られておりました。ちょっと多めでしたが。
で、今回用意したのがこれ
個人的にお気に入りの親和産業さんのSMZ-01R
流石に殻付きのまま液体金属を使う訳にもいかず、グリス最強と
謡われるクマは自分には硬すぎたんですね。
今回のSMZ-01Rは結構冷えるのはもちろん塗りやすいのが良いです。
ではCinebenchR20で温度計測
塗り直し前 PPT設定Auto
塗り直し後 PPT設定Auto
塗り直し後 PPT設定PPT : 120、TDC : 75、EDC : 110
参考用
塗り直し前 PPT設定PPT : 120、TDC : 75、EDC : 110
参考用のPPT設定を施した数値は前回8月19日のデータです。
大きく外れる事は無いと思いますが別日なので参考用。
ふむふむ。
長時間測った訳ではありませんが全体的に2~3℃ほど落ちています。
数回測り直しましたが大きく数値が変動する事もありませんでした。
全く変化無しかと思っていたのでラッキーですね。
ついで
NASとして稼働しているMicroServer N54Lですが先日メンテナンス
ついでにCPUのグリスを塗り直しました。
その時のグリスはMX-4でこんな感じ。
問題無い温度ですがMX-4が丁度残量が最後であまり満足には
塗れなかったんですね。そんな訳でSMZ-01Rを塗り直し。
両者共環境は一緒。1時間程度放置した結果です。
グラフにある通り大きな負荷はかかっておりません。
そんな状況下でMX-4は大体50℃前後。MAXで52℃といったところ。
SMZ-01RはMAXこそ52℃程度まで上がっていますが軒並み50℃を
下回る傾向なので多少は減っている気がします。
元々ヒートシンクのみのCPUなので熱の移動が良くなるように
専用ファンを取り付けるともう少し違うかもしれません。
ついでのついで
エアコンの温度を25度まで下げたところ同じくCPUの温度も低下。
前はどんなに冷やしても50℃前後から下がる事は無かったんですけどね。
現在約47℃。やはり効いているのかもしれません。
今回はグリスが活きているものからの塗り直しでしたので、
これが乾燥して干乾びた物やリテールクーラーに貼られた
サーマルパッドからの変更だともっと下がるかもしれません。
こまめに塗り直す必要は無いと思いますが、2年、3年と特に
変更も加えず使用しているPCであれば一度分解、塗り直しも
良いかもしれません。
まー本気で冷却の改善をしたいのであればグリスの前にCPU
クーラーの交換ですけどね。
分解の際はCPUやマザーボードを傷つけないように気を付けましょう。