前にRyzen5000シリーズでPPT、TDC、EDCを弄った話を書きました。
こちらはCPUが全力を出す時に供給する電力を調整する物でした。
今回はBIOS設定を弄らずに電源プランだけで温度を下げてみます。
5950Xと書きましたが5000シリーズならば同じように適用できます。
ネタ元はこちら
Overclock.netさんのフォーラムより
ちなみに前にも電源プランを弄って発熱を抑えた話を書きました。
今回こちらとの比較は出来ていないのですが、前と違い電源プランを
インストールするだけなのでかなり楽。
BIOSもすべてAutoで特に設定はしていません。
**************インストール方法*****************
上記Overclock.netさんから
『AMD Ryzen? Balanced LowPower v8-Backup-2021.25.1-09.04.40.pow』
をダウンロード。※TMが化けて?になっていますが気にしない。
コマンドプロンプトを起動します。
で、以下のコマンドを入力
>powercfg -import "x:\yyy\AMD Ryzen? Balanced LowPower v8-Backup-2021.25.1-09.04.40.pow"
※注
xは上のファイルを保存したドライブ名
yyyはファイルを保存したフォルダ名
となります。
\は¥マークです。
たとえばCドライブのhozonフォルダにファイルを保存した場合
powercfg -import "c:\hozon\AMD Ryzen? Balanced LowPower v8-Backup-2021.25.1-09.04.40.pow"
となります。
でリターン。
あとは歯車→システム→電源とスリープ→電源の追加設定
でLowPower v8が出ると思います。
***********************************************
今回の電源プランは前と同じように
『通常のOS使用時は全コアがフルで動くことは無いよね。それじゃ
サボれる時は全力でサボるわ』
そんな設定です。
テスト環境は5950XでCPUクーラーは忍者5を使用。
仮想PC(Win10)が二つ稼働中。
一つはブラウザを開きつつも待機状態。
もう一つはYoutubeの1時間程度の動画を流しっぱなし。
こんな状況で約10分の稼働中の温度を測ってみました。
室温は27度設定。
『Ryzen Balanced』
『究極のパフォーマンス』
『AMD Ryzen Balanced LowPower v8』
その他『高パフォーマンス』等も計測してみましたが究極の
パフォーマンスと大差がなかったので割愛。
AMD Ryzen Balanced LowPower v8(以下v8)が突飛してますね。
高クロックになった瞬間は70℃近くまで上がるのですがすぐに
下がります。
まずVIDsがとても低い。Averageでも1.1vまで到達していません。
他の電源プランではちょこちょことクロックを上げてくるので
1.25v以上かかっています。
当然高クロックまで上げるには電圧が必要となりますのでクロックも
控えめ。Averageで3.4GHz程度となっております。
(他のプランでは3.7GHz前後)
最低クロックでも2.88GHzありますのでクロックが下がる事による
もっさり感はほぼ無いと思われます。実際にv8で使用していても
重いとかは無いです。まー本当に重い処理があった場合はクロックを
上げますからね。
動画を観つつWebを徘徊する等の軽い作業であれば今回の設定は
かなり良い感じだと思います。
何か調子良くないなという時は電源プランを変更するだけで良いので
弊害はほぼありません。
当然ですがベンチや負荷テストは故意に全てのコアを全力で働かせます
ので、そういう条件下では今回の設定は無効化され冷えません。
ゲームも3Dの重いタイトルだと効きが弱いもしくは無いと思われます。
2Dのゲームならば効果はありそうです。