なろぐ2

PC関連のメモ帳

AMD Fluid Motion Frames(AFMF)で気を付けたい事

リリースノートにある事なのであえて書く程ではないのですが
案外読まない方も多いので
AMD Fluid Motion Frames(以下AFMF)での注意点

 

情報元はリリースノートですが一部追加もあります。

www.amd.com

 

 

その1
〇AFMFはDirectX11および12で効きます

 もちろん全てのゲームで効くわけではありません。
 ただし現在も改良中ですので24.1.1ではダメでも後々対応する可能性は

 あります。
 ちなみにVulkunは効いたり効かなかったりとある模様。
 レジストリを弄ると有効化できたという話もありますが、AMDが故意に
 使用不可にしている可能性があるので待った方が良いかも。
 

 

その2
〇ノート用700MとRX6000シリーズおよび7000シリーズが対応しています

 こちらは問題ないですね。
 余談ですが24.1.1でビデオのアップスケーリング機能も追加されましたが
 こちらは7000のみ対応となっております。
 

 

その3
〇動作はフルスクリーンでVSYNCをOFFの状態で使用します

 一応ボーダレスフルスクリーンでも効くようですが動かなかったという
 話も見かけました。各自要検証かと思います。

 ボーダレスフルスクリーン使用時は以下の設定を見直してください。
 システム→ディスプレイ→グラフィック→既定のグラフィック設定から
 ウィンドウゲームの最適化と可変リフレッシュレートをONにしてください。
 

 

その4
〇AFMFの機能は最小60FPSを維持した状態での使用を推奨されております

 これは秒間60FPS出ている『ぬるぬる』と動くゲームを『更にぬるぬる』と
 動くようにする機能と考えて良いと思います。
 ですから30FPSしか出ていないゲームをAFMFを使用して60FPSまで上げたと
 してももっさりだったりフレームの欠けは発生します。

 

 そもそもフルアニメーションである60FPSに到達していない状況をAFMFで
 補間してもフレームの抜けや遅延を埋めきれないでしょうし。
 FPSを増やしてぬるぬる動かせる万能機能では無いと思ってください。
 ちなみに自分が動かした感じでは50FPS前後のフレームが出ている状態で
 あればAFMFを使用すると見た目的にも良い感じに動きました。
 4Kで30FPSが4K60FPSに!?というのはちょっと夢を見すぎかもしれません。
 

 

その5
〇レイテンシ(反応時間)は増加します

 前にも書きましたが疑似的にフレームを生成して挟みこむ技術なので
 反応時間は増えます。
 例えるなら綺麗に整列して走行している車の列に合流地点で必ず前に
 車が入ってくるようなものです。そりゃ渋滞しますよね。
 ですから格闘ゲームFPS音楽ゲームなどには向きませんので適宜
 OFFにするのが良いかと思われます。
 

 

その6
〇画質は若干落ちます

 上の4にも書きましたが疑似的にフレームを生成しますのでどうしても
 本物のフレームと比べると画質は落ちるようです。単調な絵柄の連続ならば
 殆ど分からないかもしれませんが。
 現在でも画質の向上させようとチューニング中ですので今後のドライバで
 良くなる可能性は大だと思います。

 

その7
〇高速動作中はAFMFを自動で停止させます
 これは高速で描画中の場面ではフレームを生成して画質を落とす位なら
 止めておくよという感じでしょうか。ですから途中でAFMFがOFFになる
 事があるようです。
 

 

 

※蛇足

そんな訳でAFMF自体はパワーが有り余っている環境のPCでFPS
増やせる(悪く言うと水増し出来る)機能ですね。

 

60FPSだったのが90~100FPSで安定した!というのであれば最高ですね。
ただ100FPSが200になったという感じの高いレベルでの話ではそれを体感
出来るかどうかというのはとても怪しいところ。
(前に書きましたが144FPSくらいまでは体感出来たもののそこから
 240FPSに上げた際はほぼ分かりませんでしたので ※個人差あり)

60FPS未満での使用は上に書いた通り状況次第ではありますが、そもそも

弱いグラフィックカードが強くなるものでは無いと思った方が賢明です。

 

とにかくFPSを増やしたいという方は有効にして良いと思いますが、
常時100FPS以上のフレームレートを維持出来ているようなつよつよPCの
人は有効にしなくても良いかもしれません。

 

もちろん全く効果の無いものではありませんので試してみる価値はあります。
簡単にON、OFF出来ますしね。