なろぐ2

PC関連のメモ帳

TrueNasにUSB3.0増設カード

うちで稼働中のTrueNas、USB HDDの扱いってどんななんでしょ?

と試したらPOOLの追加、切断が簡単に出来るので取り外しが

思いの外楽でした。
流石にRAIDを組んでいると面倒なのでしょうが自分の場合単体
ストライピングという感じの変則ZFS利用をしているので変な

トラブルは無しでした。

 

さて
外付けのUSB HDDをTrueNas(FreeNas)に繋いだり切断したりが
楽に出来ると分かったのでバックアップをUSB HDDに逃がす算段を
採ったのですがMicroServer n54lのUSBが2.0と遅いんですね。

 

バックアップ用途なので夜中にRsyncを走らせれば問題ないのですが
それにしても随分とのんびりなのが気になりました。

 

という訳でUSB3.0の増設カードを用意

SD-PEU3RB-2L【D202 Kompressor】

 エアリアのSD-PEU3RB-2Lというカードです。

 

写真を撮るのが面倒なのでリンクだけ。
USB3.0ですがロープロファイルプラケット有、電源不要、格安

という良いところが揃っています。

 


流石にTrueNasでもこのご時世でUSB3.0に対応していない事は無い

と思うのと、メジャーであるルネサスのチップなので動くはず。

多分。

 

今回のカードは一応ルネサスのD720202の使用を謡っていますが

あくまでも2018年時点での話で、今後チップが変わるかもーと

いう注意書きがあります。
自分が買ったカードはちゃんとD720202でした。


いそいそとMicroServerに取り付けてNasを立ち上げます。
動いてくれーとUSB HDDを刺すもうんともすんとも言わず。
素で認識してくれよと思いましたが需要は無いんですかね?

 

仕方がないので何とか調べてみます。
んー? xhci_load="YES"を記述とかありますね。
早速loader.confに記述して再起動…ダメでした。

更に調べると一応動いているという話は見かけますがやり方が無い。
うーーーん。
あ。
https://archive.freenas.org/9.3/STABLE/201412312006/doc/freenas_intro.html

 

公式にありました。
公式は当てにならん!とかすっ飛ばしたらダメですね。

>To see if USB 3.0 support works with your hardware, follow the instructions
 in Tunables to create a “Tunable” named xhci_load, set its value to YES,
 and reboot the system.
 
という事でNasのWeb管理画面からTunable

※システム内にあります。日本語では調整


そこに追加で
Variable を  xhci_load
Value を YES
にして保存、再起動だそうです。(TypeはLoaderのままで)

これで無事に認識しました。

 


テストの結果はオンボードUSB2.0だと1.6GB程度の単体ファイルをコピーすると
転送速度は20~40MBをフラフラする感じ。
これが3.0だと70~100MBをフラフラなので3倍程度の速度アップになりました。
(Windows10からSMB接続でコピー時)

これは中々良い買い物だった気がします。


あとは安定性ですね。タスクを走らせて朝になったら落ちてましたとかだと
使い物になりませんし。

 

※20210904追記

何度かNasをバージョンアップしたせいかUSBカードに接続した

HDDがマウントしなくなりました。

ちょっと調べて問題解決。

 

↑で追加した調整内の xhci_loadをEditで一旦OFF(Enableのチェックを外す)

にして再起動。その後再びEnableのチェックを入れて再起動で認識

されるようになりました。

 


●蛇足
そうそうどうでも良い話ですがTrueNasをUSBメモリに入れて起動は推奨しない
そうですよ。
https://www.truenas.com/docs/hub/initial-setup/install/firsttimeinstall/
いつからこうだったんですかね?
HDDかSSDにしろよーだそうです。

 

うちのUSBメモリもほんのりエラーが出たりしていましたのでOSを入れ替え。
どこの家庭にも転がっているであろうSATAの250GB SSDにTrueNasのOSを入れます。

*その前に
NasのWeb管理画面から左ペインのシステム→全般と辿ります。
設定ファイルの保存というボタンがありますのでぽちっと押して設定ファイルを
バックアップ。tarファイルですがそのまま取っておきましょう。

 

あとは保管データの入っているHDDを一旦抜いて用意したSSDにOSをインストール。

NASが普通に稼働しましたら一番最初にバックアップを取ってあった設定ファイルを
元に戻します。場所はバックアップの時と同じく左ペインのシステム→全般で。
tarファイルのままでOKです。設定ファイルを戻しますと強制的に再起動がかかります。

 

設定を戻し終えましたら、一旦電源を落として今まで使用していたHDD類を刺し
電源投入。SMBの設定とかiscsiの設定がきっちり戻っているはず。