ネットワークアダプターのパフォーマンス調整である
受信ウィンドウ自動チューニングレベルを弄ってみます。
MSさんのサイトにあるこれです
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-server/networking/technologies/network-subsystem/net-sub-performance-tuning-nics
変更するコマンドはPowerShellにて
『netsh int tcp set global = XXXXX』
XXXXXには
『normal』:標準
『disabled』:無効
『restricted』:制限する
『highlyrestricted』:高制限
『experimental』:実験用
の5つを設定できます。
ネットで調べてみると
『restricted』
とか
『highlyrestricted』
とか
『disabled』
などなど意見が様々です。
特に『disabled』ではスムースになったという意見もあれば
辛口で有名なTweakhoundさんでは
https://www.tweakhound.com/2016/10/08/bad-tweak-disable-receive-window-auto-tuning/
こんな感じに無効にするなと言っています。
まーネットの話より自分で試すのが良いですね。
Ryzen7 1800X、メモリ24GB、nic i211(ドライバ12.15.184.7)、
Windows10 20H1(19041.208)、回線Nuro Biz-1G
という環境でテスト。
テストサイトはGoogleのインターネット速度テスト
(Googleで『インターネット速度テスト』で検索すると一番上に出ます)
『normal』『disabled』『restricted』『highlyrestricted』『experimental』
を順に3回ずつ計測しました。
以下が計測結果
Dはダウンロード、Uはアップロード、単位はMbpsです。
『normal』
D:935.4 U:681.2
D:891.0 U:682.3
D:931.3 U:681.8
『disabled』
D:194.3 U:155.9
D:210.1 U:154.7
D:204.7 U:161.3
『restricted』
D:907.6 U:665.2
D:858.5 U:683.4
D:781.4 U:682.3
『highlyrestricted』
D:641.7 U:633.6
D:643.9 U:682.0
D:648.7 U:682.4
『experimental』
D:874.8 U:674.8
D:934.5 U:647.9
D:936.3 U:661.6
ほー。
ちなみに自分は『highlyrestricted』派でした。
誤差はあるものの今回の計測値では明らかに『disabled』は
ダメですね。
『highlyrestricted』もイマイチ伸びていません。
こうしてみると規定値である『normal』が一番無難かもしれません。
今回自分の試した環境では上記のような結果になりましたが、回線や
接続機器によっては速度が変わってくるのかもしれません。
なんでもかんでもネットの情報を鵜呑みにせず、自分で試して合った
設定にするのが一番ですね。