なろぐ2

PC関連のメモ帳

Ryzenを電源プラン変更で涼しく使う方法

2021年8月追記

こちらの方が良いかも

narolll.hateblo.jp

 

個人的にはあまり気にしていない というか9900Kを使っていたので
Ryzenは大分おとなしいイメージがありましたがそれでも結構発熱
するんですね。

 

で。この発熱の要因の一つが頻繁にあがるクロック。
最近のCPUは定格動作のクロックに加えてブーストがあります。
こいつがちょいちょい効いてしまうので発熱量が増えているという話。

今回の設定はブーストの効きをちょっと鈍くしましょうという事らしいです。
元ネタはRedditさん
https://www.reddit.com/r/Amd/comments/eng1y8/ryzen_3700x_high_iddle_temps_and_fan_speed/

 


英語が分かる方は上記でどーぞ。

軽い仕事には全力を出さないという設定なので、常時高負荷で

使用している方には効き目が薄いと思われます。

 

 

対象はもちろんAM4マザーです。一応A320でも効いてる模様。

 

やり方
1 最新のAM4チップセットドライバをインストールします
 (これはRyzenハイパフォーマンスの電源プランを複製する為でもあります)
 
2 スタートメニュー→Windowsシステムツール→コマンドプロンプトと辿り
 管理者で起動してください。
 (最新版のWindows10ではPowerShellに置き換わり始めていますがPowerShell

だとエラーが出ました)

powercfg -list
RyzenハイパフォーマンスのIDを確認しましょう。
多分『9935e61f-1661-40c5-ae2f-8495027d5d5d』
なはず。
  
3 続けてコマンドプロンプトにて
set SCHEMA_ID=9935e61f-1661-40c5-ae2f-8495027d5d5d
を入力
  
4 更にコマンドプロンプトにて
powercfg -duplicatescheme %SCHEMA_ID%
powercfg -changename %SCHEMA_ID% "AMD Ryzen Custom"
powercfg -setacvalueindex %SCHEMA_ID% SUB_PROCESSOR PERFINCTHRESHOLD 85
powercfg -setacvalueindex %SCHEMA_ID% SUB_PROCESSOR PERFINCTHRESHOLD1 95
powercfg -setacvalueindex %SCHEMA_ID% SUB_PROCESSOR PERFINCPOL 1
powercfg -setacvalueindex %SCHEMA_ID% SUB_PROCESSOR PERFINCPOL1 1
powercfg -setacvalueindex %SCHEMA_ID% SUB_PROCESSOR PERFBOOSTMODE 1
powercfg -setacvalueindex %SCHEMA_ID% SUB_PROCESSOR PERFAUTONOMOUS 0
powercfg -setactive %SCHEMA_ID%

 以上を入力。コピペでいけます。

 

そうすると設定→システム→電源とスリープ→電源の追加設定の中に
AMD Ryzen Custom』という電源プランが出来ているはず。
これを選ぶとクロックが大人しくなります。

 

ちなみに単体クロックを高くする1usmus Ryzen Power Planだとこんな感じ

 

f:id:narol:20201019093919p:plain

 

 

今回のRyzen Customだとこんな

f:id:narol:20201019093929p:plain

 

 

 

なるほど最大で800MHzほど落ちています。ほぼ基本クロックですね。
ゲームやベンチ等負荷が大きくなればもちろんクロックは上昇します。

挙動が気に入らないとか何か不安という方は電源プランを今までの物にすれば
元に戻ります。

 


さて、今回上記に書いたコマンド、何やってるか分からないと怖いですね。
やっている事は電源プランの『Ryzenハイパフォーマンス』を複製して
設定を一部変更しているようです。

 

ハイパフォーマンスからCustomへの変更点は以下の通り

プロセッサ パフォーマンスの向上しきい値 

 30→85

プロセッサ電源効率クラス1のプロセッサ パフォーマンスの向上しきい値 

 60→95

プロセッサ パフォーマンスの向上ポリシー 

 ロケット→単一

プロセッサ電源効率クラス1のプロセッサ パフォーマンスの向上ポリシー 

 IdealAggressive→単一

プロセッサ パフォーマンスの自律モード 

 有効→無効

プロセッサ パフォーマンスの向上モード 

 アグレッシブ→有効


これらの設定はPowerSettingExplorerにて確認できます。
https://forums.guru3d.com/threads/windows-power-plan-settings-explorer-utility.416058/

通常では隠されている電源プランの設定が全部表示されますので重宝しております。

 

 

ご利用は自己責任でどーぞ。
コマンドプロンプトって何?という方は控えた方が良いかもしれません。
もう少し暑い時に知りたかったですねぇ。

 

※追記

1usmus Ryzen Power Planだとアイドル時の下限が48℃くらい。

今回のCustumプランだとアイドル時の下限が42℃くらい。

クロックが落ちると効果は大きいですね。

 切り替えつつ使ってみた感じはWeb徘徊程度では違いが

分かりません。